保守・運用エンジニアとして働く

エンジニアの仕事というと、システム開発をイメージしがちですが、出来上がったシステムを保守運用管理していくことも大事です。その役割を果たしているのが、保守・運用エンジニアです。

保守はシステムのトラブルを防ぐため、セキュリティパッチを充てるなどの予防的な処置を講じたり、システム障害が発生したときにスピーディーに復旧したりすることが仕事となります。また、営業時間内にデータ処理を実行すると負荷がかかりすぎる業務は、夜間の業務時間外に行うといった業務も保守の仕事です。

運用ではサーバーなどのハード面や、ネットワークの性能を最適化し性能アップする業務を担います。運用をスムーズに行うには、日ごろからアクセスやログなどを監視・解析し、不安要素を解消しておくことがポイントです。そのほか、トラブルが起きた場合の対策を立てたり、運用マニュアルを整備したりもします。

保守・運用エンジニアとして働くには、コミュニケーションスキルが不可欠と言っても過言ではありません。24時間体制で保守・運用にあたることも多々あり、チームで連携して働くことが求められるからです。さらに、サーバーやネットワークなどのソフトだけでなく、ハード面の知識も重要となってきます。

近年では自社でサーバーを持たず、外部に委託するクラウド利用も多いです。サーバーを内部に置くか、外部に委託するかが異なるだけで、システムを円滑に運用する仕事の趣旨は変わりません。このことから、保守・運用エンジニアはクラウドに関する知識も求められているのです。